今放送されているTBSの日曜劇場『リブート』を、見ている方も多いかもしれませんね。
主演の鈴木亮平さんの演技はもちろんですが、約16年ぶりに日曜劇場に戻ってきた黒木メイサさんの存在感にも、注目が集まっています。
SNSでは「久しぶりのドラマ出演だ!」と話題になっていますが、その一方で「声が昔と違う気がする」「喋り方に少し違和感があるかも?」といった感想も聞かれるようです。
この記事では、インタビューや生活の変化をもとに、その理由について考えてみたいと思います。
視聴者が感じている『声の違和感』の具体例
「久しぶりに声を聞いたからかな?」という理由だけでは、説明しきれないような不思議な違和感を覚えた方もいるようです。
実際にSNSでは、「演技が下手になった?」「感情があまりこもっていないように聞こえる」といった、少し厳しめの声も見られます。
昔は映画『クローズZERO』や『ルパン三世』の峰不二子役など、強くてカッコいい女性というイメージが印象的で、声にも張りがあり、ハキハキとした話し方が記憶に残っている方も多いのではないでしょうか。
当時は、感情を外に強く表現する役柄が多く、声にも自然と勢いや迫力がありました。
一方で『リブート』では、感情を内側に抱えたまま静かに演じるシーンが中心となっており、その演技スタイルの違いが「声の印象が変わった」と感じられる理由のひとつかもしれません。
そのため、『リブート』では次のような点に違和感を覚える視聴者もいるようです。
- 「こんなに静かな声だった?」
以前の力強い声と比べると、全体的に力が抜け、少し低く落ち着いたトーンに聞こえると感じる人もいます。 - 「感情が見えにくい話し方?」
淡々とした口調が多く、心の内が読み取りにくい印象を受ける場面もあるかもしれません。
また黒木メイサさん自身も、過去の映像を見返した際に「顔も違うし、声のトーンや印象が全然変わっていてショックを受けた」と語っていたことがあるそうです。
本人が変化を自覚しているからこそ、現在の落ち着いた雰囲気や声の出し方への移行は、彼女なりの進化につながっているのかもしれませんね。
インタビューから推測できる、生活スタイルの変化と声の関係
声や雰囲気が変わったことには、最近の生活スタイルが関係しているのではないかと言われています。
「5倍速の人生」から「超・健康的な生活」へ
20代の頃は「生き急いでいる」「5倍速の人生」と自分で言うほど、睡眠時間を削って、いつも気を張っていたそうです。
現在は夜の10時に寝て朝の6時に起きるという、とても健康的な生活リズムに変わっているとのことです。
5倍速で生き急いでいた20歳前後。今思うと、体も気持ちもギリギリでした
出典:美st
ハワイ生活で得た「リラックス」と「自分と向き合う時間」
5年から6年ほど、ハワイなどの海外で生活していた時期がありました。
そこでの「夜ひとりで出歩いても怖くない自由さ」や、コロナ禍で「自分と向き合う時間」が増えたりしたことで、肩の力が抜けたのかもしれません。
「声」への影響
いつも緊張しているときと、心も体もリラックスしているときでは、声の出方が変わりますよね。
以前の張り詰めた声から、ハワイでの自然体な生活を通して、「余計な力が抜けた、本来の自分の声」に近いトーンになった可能性がありそうです。
視聴者の方が感じる「違和感」は、この力が抜けた感じから来る、大人の余裕のようなものなのかもしれません。
かつてドラマ『新参者』に出演していた2010年当時、彼女は舞台となった日本橋・人形町の街並みに自分の姿を重ねていました。
「人形町は、顔をまっすぐ上げて歩く街という印象があります。(中略)自分の成長の1コマでもあるので、大切な街です」
当時は「顔を上げて歩く」と背筋を伸ばし、肩に力が入っていた時期。
それが「5倍速の人生」から、現在のリラックスした生活へとシフトしたことで、声のトーンも「本来の自分」に近い、自然な響きへと変化したのではないでしょうか。
役柄『麻友』の設定と喋り方の関連性
もう一つの理由として、演じている『麻友』という役柄の設定が、話し方に影響している可能性もありそうです。
「何を考えているか分からない」女性
黒木さんはインタビューで、麻友について「見た目では判断できない女性」「どういう人なのか分からない雰囲気を出して演じている」と話しています。
分かりやすく感情を出すのを抑えて、ミステリアスな部分を残すような演技をしているのかもしれません。
夫への疑念と「静かな覚悟」
麻友は、別居している夫(儀堂)を疑いつつも、一途に思い続けるという役どころです。
サスペンスドラマなので、大きな声で感情をぶつけるよりも、静かに相手を観察するような落ち着いたトーンが求められているのではないでしょうか。
『新参者』当時のインタビューでは、演じる役柄(青山亜美)についてこう分析していました。
「自分に近いというか、勝手に親近感を感じていました。……自分の中で何かを隠して強がっている部分とか」
かつては「強がっている部分」に共感し、鋭く力強い声で演じていた黒木さん。
しかし、本作『リブート』で演じる麻友は、感情を露わにせず、静かに相手を観察する女性です。
「あえて役の声を作らない」という現在のスタンスは、かつての「強がり」を脱ぎ捨て、内面から滲み出るリアリティを追求した結果の“静かな怖さ”なのかもしれません。
実はこの“静かな声”こそ、サスペンスというジャンルでは一番怖さと説得力を生む要素でもあります。
まとめ
今回は、黒木メイサさんの「声」が変わった?違和感の正体と、ハワイ生活がもたらした変化とは、についてお伝えしてきました。
久しぶりのドラマ出演で感じられた「声の違和感」。
それは、「忙しい20代を経てリラックスした本来の姿」と、「ミステリアスな妻・麻友としての演技」が重なって生まれた、新しい魅力なのかもしれません。
第3話では、夫の正体に気づく大切なシーンもありましたね。
物語が進むにつれて、この「静かな声」がどんなふうに変わっていくのか、これからも目が離せません。

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